RSD Import/Export
the plugins for LightWave 6.5
June 8th, 2001 Ver.1.0
- このプラグインは、LightWave 3D Ver.6.5のモデラーでPlayStationのジオメトリ中間フォーマットであるRSDファイルを入出力する機能を実現します。
- プラグインの機能を有効にするために、モデラーの「プラグインの追加」ボタンをRSD.PとTIM.Pの2つのプラグインモジュールを追加してください。
- このプラグインは、LightWave 3D Ver.6.5b (Windows版)のみで動作いたします。LightWave 3D Ver.6.0もしくは
LightWave 3D Ver.6.5aをお使いの場合は、ディ・ストームホームページより6.5Bのアップデータを入手してください。
RSDファイルをモデラーにロードする
- RSDファイルをロードする機能は、Object Import と呼ばれるクラスのプラグインで実装されています。モデラーの「File」メニューから「Load
Objects...」を選択し、ファイルブラウザからRSDファイルを直接選択してください。ファイルブラウザにはファイル拡張子のフィルタが設定されている場合がありますのでRSDファイルがファイルブラウザに表示されない場合は、「ファイルの種類」
でAllを選択してください。
- RSDファイルを選択すると下記の情報がモデラーに読み込まれます。
- 頂点座標値、ポリゴンデータ
- 頂点カラー
- テクスチャUV座標値
- マテリアル属性(透過フラグ、両面)
- ポリゴングループ名称(.GRP)
- テクスチャ画像データ(.TIM)
(.MAT)ファイルに記述されている頂点またはポリゴンのカラー情報は全て頂点カラーVMAPデータに変換されます。頂点カラーのVMAPは、サーフェイスエディタの「Advancded」タブの項目として設定されます。
(.GRP)ファイルに記述されているポリゴンのグループ情報は、サーフェイス名称ではなくPart名称として読み込まれます。
(.RSD)ファイルに記述されているTIM画像ファイルは、RSDファイルど同じフォルダ内もしくはRSDフォルダと同じ階層にあるTIMフォルダから読み出されます。
テクスチャが展開されるレイヤーは、Colorの一番目のイメージマップです。プロジェクションの方法は、UV、Planer、Cylindrical、Spherical、Cubicが使用可能ですが、RSDファイルのUV値は繰り返しが許可されていないため、UV値の座標空間が0−1の正規化座標系の外に位置しないように設定しておく必要があります。
注意:現在のObject Import クラスの制限で読み込まれたテクスチャ画像ファイルはサーフェイスのテクスチャに割り当てることができません。RSDファイルをロードした後、必ずサーフェイスエディタで「T」ボタンが有効になっているテクスチャに対してテクスチャを設定してください。
(.PLY)ファイルに保存されている法線ベクトル情報は、モデラーには読み込まれません。RSDファイルを出力する際には、LightWaveのサーフェイスで指定された「Smoothing
Angle」を元に頂点法線ベクトルが再計算されます。
モデラーからRSDファイルを保存
- モデラーに読み込まれているオブジェクトを「Export RSD」コマンドを使用してRSDファイルに保存することができます。「Export
RSD」は、通常「Construct」メニューの「Additional」ポップアップから選択できますが、ユーザーインターフェースをカスタマイズして、「File」メニューの「Export」リストの中など分かりやすい場所に配置することも可能です。
- 「Export RSD」を起動すると出力ファイル名称を選択するコントロールとオプションボタンを表示するパネルが表示されます。RSDファイルは、複数のファイルで構成されているため出力ファイル名称には拡張子は不要です。
- サーフェイスにテクスチャマップを使用する場合は、必ずTIMファイルを使用指定ください。「Export RSD」は、テクスチャイメージのフォーマット変換は行いませんので、RSDファイルには参照したテクスチャイメージファイルの本体名称のみがそのまま記述されます。
- 「Scale」パラメータは、頂点座標値に乗算されるスケールファクタです。LightWave 3Dは、通常メートルを基本単位としていますので必要に応じてスケール変換を行ってください。
- 5角形以上のポリゴンは、3角形に自動分割されて出力されます。点ポリゴン、線ポリゴンは縮退した3角形として出力されます。
- LightWave 3Dのサーフェイス属性で「Double Sided」が有効になっていた場合は、RSDのマテリアル属性の「Back
face」に両面ポリゴンのビットが設定されます。
- LightWave 3Dのサーフェイス属性の「Transparency」に0%より大きな値が設定されていた場合は、RSDのマテリアル属性の「半透明フラグ」のビットが設定されます。半透明レートはセットされません。
- LightWave 3Dのサーフェイス属性の「Smoothing」がオンになっていた場合は、RSDのマテリアルの「シェーディング」は'G'が設定されます。オフの場合は'F'が設定されます。
- テクスチャなし(カラードポリゴン) マテリアルタイプ"C"
マテリアルタイプ"C"は、テクスチャを持たず単一のポリゴンカラーを指定するマテリアルです。テクスチャマップがなく頂点カラーマップを持たないポリゴン、もしくは頂点カラーマップは存在するが各頂点のカラーが同一色であるポリゴンはこのタイプで出力されます。

- テクスチャなし(グラデーションカラードポリゴン) マテリアルタイプ"G"
マテリアルタイプ"G"は、テクスチャを持たずポリゴンを構成する頂点が異なるカラーを指定するマテリアルです。テクスチャマップがなく、頂点カラーマップが指定されており、かつポリゴンを構成する各頂点のカラーが異なる場合にこのタイプで出力されます。

- テクスチャつきポリゴン マテリアルタイプ"T"
マテリアルタイプ'T"は、テクスチャを持つポリゴンを指定するマテリアルです。イメージマップのテクスチャを持ち、かつ頂点カラーマップを持たないポリゴン
はこのタイプで出力されます。

- カラードテクスチャつきポリゴン マテリアルタイプ"D"
マテリアルタイプ"D"は、テクスチャとポリゴンカラーを持つポリゴンを指定するマテリアルです。イメージマップのテクスチャと頂点カラーマップを持ち、かつポリゴンを構成する頂点のカラーが同一色であるポリゴンはこのタイプで出力されます。光源計算モードが固定色の場合にのみ有効であるため、オプションの「Lighting」がオフの場合に出力されます。オンの場合は、マテリアルタイプ"T"で出力されます。

- グラデーションテクスチャつきポリゴン マテリアルタイプ"H"
マテリアルタイプ"H"は、テクスチャつきでポリゴンを構成する頂点が異なるカラーを指定するマテリアルです。イメージマップのテクスチャと頂点カラーを持ち、ポリゴンを構成する各頂点のカラーが異なる場合にこのタイプで出力されます。光源計算モードが固定職の場合にのみ有効であるため、オプションの「Lighting」がオフの場合に出力されます。オンの場合は、マテリアルタイプ"T"で出力されます。

- (.GRP)ファイルとして出力されるグループ情報は、モデラー上で指定された各ポリゴンのPart名称がグループ名称として出力されます。「Import
RSD」プラグインは、RSDファイルのグループ情報を各ポリゴンのPartとしてモデラーに読み込むため、RSDファイルを読み込んだ時のグループ名称を再保存するRSDファイルに出力することが可能になります。モデラー上にPart情報が存在しない場合は、サーフェイス名称がグループ名称として使用されます。
TIMファイルの入出力
- TIM.pというプラグインモジュールには、TIMイメージファイルの入出力を行う「PlayStation TIM (.tim)」というサーバーが含まれています。入力可能なTIMフォーマットは、4bit,
8bit, 16bit, 24bitのTIMイメージファイルです。LightWaveにロードされているイメージをTIMとして出力する場合は、24bitのTIMフォーマットが固定で使用されます。このプラグインサーバーを使用することによって、LightWaveのモデラー、レイアウトにおいて統一的にTIMイメージファイルを利用することが可能になります。
LightWave 3D(R)は、米国NewTek社の登録商標です。
"PlayStation"は株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
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